こんにちは
孫がRSウイルス感染症を発症しました。
RSウイルス感染症ってなに?
初めて聞く方も多いのではないでしょうか?
乳児にはインフルエンザと同じくらいに危険な感染症なのに、RSウイルス感染症の知名度は驚くほど低いです。
孫は2ヶ月と18日目
RSウイルス感染症に感染してはいけない月齢です。
今日は、RSウイルス感染症について解説します。
先々週、娘が帰って来たときは元気で、たくさんおっぱいを飲んで機嫌も良かったのに突然の報告でした。
「RSウイルス感染症に感染したので入院する。」
ビックリしました。
しかし前兆はあったのです。
先週の月曜日に入院したのですが、その5日前の水曜日に2歳の姉が発熱と鼻水で保育園を早退してきました。
熱は37.8°と微熱程度、咳も酷くはなく、熱が下がってから鼻汁が出始めました。
金曜日に来たのですが熱は無く元気でしたが、みごとな青っ鼻を垂らしていました。
病院での診断は夏風邪。
すぐに熱が下がったので、全く心配していませんでした。
多分、この2歳の姉がRSウイルスをもちこんだのです。
赤ちゃんが大好きで、ベタベタ触った時にうつった可能性大。
発症の日
熱は微熱程度だったが、咳がひどく母乳が飲めない状態。
機嫌も悪いので自宅近くの小児科を受診。
その小児科でウイルスチェックをして頂き結果が陽性だったこと。
血液検査の結果、酸素濃度が低かったため、入院が必要であること。
などの説明を受けて大きな病院へ紹介状を持って移動。
熱は37°台を上がったり下がったり。
入院早々に酸素マスクを装着。
嫌がる元気もなく、楽になったのか寝てくれました。
発症2日目
血液検査の結果は数値的にはかなり回復してきている。
と、担当の医師から説明があった。
チューブでタンを取って経過を観察することになる。
母乳も機能に比べると吸うようになってきた。
発症3日目
熱が36°台に下がり、37°になることはなくなった。
酸素マスクから、鼻からの酸素チューブになり痛々しさが半減。
見ている方の辛さも半減。
咳、鼻水、タンが止まるまでチューブは取れないみたい。
まだ苦しそうです。
発症4日目
熱は下がり母乳を吸う力が強くなってきました。
おっぱいに関してはいつも通り。
昼間は酸素チューブが外れましたが、寝てしまうと酸素濃度が下がってしまうらしい。
元気にはなってきているので、チューブが取れるのも、もうすぐかな?
発症5日目
朝から酸素チューブが外されました。
一安心!
発症7日目
点滴が外れました。
手が自由になると両手にかぶりついている。
久しぶりのチュッパチュッパだから仕方ないね。
検査の結果を待って、午後から退院しました。
RSウイルス感染症は冬の病気でしょうか?
RSウイルス感染症は、以前は秋から冬にかけて流行する感染症でした。
2015年頃から、RSウイルス感染症の発症時期が早まってきています。
RSウイルスの押えていただきたいポイントは
・RSウイルスは乳児(1歳未満の赤ちゃん)が感染すると重症化する恐れがある
・2歳以上児や大人が感染しても風邪のような軽症でRSウイルスと気が付かずに乳児にうつしてしまうことがある。
この2点です。
乳児が感染すると、入院を含めて重症化する恐れのあるRSウイルス感染症。
RSウイルス感染症は、毎年死亡者も出ているのに、他の代表的な感染症に比べてあまり知られていません。
RSウイルスの流行は、年々早まって来ています。
乳児に関わる事のある方は、乳児の健康状態だけでなく、乳児の兄姉や自分を含めた大人の健康状態にも注意したいですね。
RSウイルスチェック表
□ 38°以上の熱がある
□ 呼吸が浅く呼吸数が1分間に60回近くになる
□ ゼイゼイする咳が続く
□ タンがからむ
□ 急にグッタリする
以上の項目に1つでも当てはまったら、医師の診察を受けましょう。
乳児の場合、急に悪化することもあります
RSウイルス感染症の特徴は、大人に感染しても軽い症状で済みますが、赤ちゃんに感染すると重症化してしまうことです。
1歳未満の乳児の場合、インフルエンザよりも死亡数が多いというデータもあります。
RSウイルス感染症は風邪と症状が非常に似ているので、大人は乳児にうつしてしまわないようしっかりと特徴を理解し、細心の注意を払わなくてはなりません。
何より怖いのは、乳児がRSウイルス感染症が発症した場合、急に病状が悪化することがあります。
グッタリとして呼吸が浅くなり、呼吸数が増えてきます。
この様な症状になったら、すぐに医師の診断を受けてください。
何も言えない赤ちゃんだからこそ、大人の注意が重要になってきます。
RSウイルス感染症の特徴
RSウイルスのRSとは「Respiratory Syncytial(=呼吸器の合胞体)」の略です。
生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子どもがRSウイルスに少なくとも1度は感染すると言われています。
症状は、軽い風邪のような症状から重い肺炎までさまざまです。
初めてRSウイルス感染症が発症した場合は重くなりやすく、乳期、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)にRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
特に、低出生体重児や先天性心疾患、慢性肺疾患、免疫不全などを持つ乳児は要注意です。
乳児期早期(生後数週間~数カ月間)のお子さんがいらっしゃる場合には、感染しないよう、周りの大人たちには正しい知識が求められます。
RSウイルス感染症の症状
乾いた咳が見られます。
発熱、鼻水が数日続き、多くは軽症で済みます。
熱は、乳児の場合は38℃台が多く,39℃以上の高熱はむしろまれです。
しかし繰り返し述べているように重症化のケースが見られます。
7割が通常のかぜのような症状で済み、3割が
「呼吸が浅くなる」
「ゼーゼーする」
「痰がつまる」
「呼吸数が増える(1分間に60回)」
「眠れない」
などの症状が現れ、場合によっては細気管支炎・肺炎となります。
生後1ヶ月未満児の場合、診断が困難な場合があり、突然死に繋がる無呼吸発作にも繋がります。
呼吸器のしくみとRSウイルス感染症の症状
生涯にわたって何度も感染し、幼児期に再感染がよく見られます。
多くは軽症で済むため、RSウイルス感染症だと気が付かないことが多々あります。
RSウイルス感染症の潜伏期間
2~8日(主に4~6日)
RSウイルス感染症の感染経路
飛沫感染、接触感染が主です。
麻疹や水痘、結核のような空気感染はありません。
RSウイルス感染症の予防
ワクチンはありません。
低出生体重児や先天性心疾患、慢性肺疾患、免疫不全などを持つ乳児や幼児には、シナジスという予防薬(抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体)を月に1回注射することでRSウイルス感染による重篤な下気道疾患の発症を抑制します。
シナジスは高額で、1回の注射にかかる費用が8〜25万程度(体重により使用量が異なるため)かかりますが、健康保険が適用されます。
乳児医療証が適用される場合もあります。
RSウイルスは、飛沫感染と接触感染が感染経路であるため、
マスクの着用
手洗い
うがい
の徹底が重要となります。
2歳を過ぎた子どもや大人が感染しても、症状が軽いためにRSウイルス感染症だと気が付かないことがあります。
予防のためには、
・自分自身が風邪かな?と思う時
・兄姉が風邪のような症状の時
乳児にはなるべく近づかない、近づかせないようにしましょう。
RSウイルス感染症の感染期間
RSウイルス排泄期間は7~21日と長いため、感染が広がりやすいです。
RSウイルス感染症の治療法
特効薬はありません。
対症療法が重要になります。
咳や発熱などの辛さを和らげてあげましょう。
水分補給も重要となります。
都道府県別の流行状況
現在の全国感染者総数
10189人
集計期間:2017年8月28日~9月3日
全国の定点医療機関や保健所等からの報告を国立感染症研究所感染症情報センターにて集計したものです。
現在の感染者数(都道府県別)
2017年8月28日~9月3日
北海道地方
北海道 167人
東北地方
青森県 84人
岩手県 122人
宮城県 238人
秋田県 99人
山形県 253人
福島県 186人
関東地方
群馬県 225人
埼玉県 505人
千葉県 313人
東京都 820人
神奈川県 467人
山梨県 77人
茨城県 165人
栃木県 124人
信越地方
新潟県 340人
長野県 87人
東海・北陸地方
富山県 138人
石川県 169人
福井県 137人
岐阜県 148人
静岡県 246人
愛知県 387人
三重県 150人
近畿地方
滋賀県 37人
京都府 140人
大阪府 782人
兵庫県 392人
奈良県 97人
和歌山県 57人
中国地方
鳥取県 61人
島根県 95人
岡山県 92人
広島県 199人
山口県 143人
四国地方
徳島県 184人
香川県 86人
愛媛県 216人
高知県 111人
九州地方
福岡県 635人
佐賀県 38人
長崎県 318人
熊本県 256人
大分県 104人
宮崎県 207人
鹿児島県 267人
沖縄地方
沖縄県 25人
特に今年はニュースで取り上げられるくらい流行しています。
マンネリ化した生活に、笑顔と心を癒してくれる子供たち。
子供たちを巡って哀しいことが起きない様に、周りの大人たちにもっと知識を持って頂きたいです。
子育てが終わり
自由に使える時間ができた時
少しだけ経済的に余裕ができた時
ここからが
私たちの再出発です
もっと
もっと
しあわせになりましょう
最後まで読んで頂き
ありがとうございました
引用元:
【乳児に感染させてはいけない】RSウイルス感染症の症状から治療までまとめました!
http://sickchild-care.jp/point/2077/
知ってほしい!RSウイルスの情報サイト RSウイルスinfo.net
http://RSvinfo.net/index.html
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